ベトナムのハノイに行ってきました。ハノイを選んだ理由は、ホーチミンに比べると緑が多くゆったりしている、と聞いたから。あとは交通量もホーチミンよりちょっと控えめとのことで。ちょっと慣らしておかないと。
にしても、首都にしてはガイドブックにも後ろのほうに申し訳程度しか情報が載っておらず、ビミョーな気分で空路5時間半。 結果的には、いつものように街中をブラブラしてボーっとしてゴハンを食べる、といった有意義な旅でリフレッシュしましたが。 東京のほうが暑いとはなんてこったい! 以下私の覚書的旅行記。ガイドブック的な細かいことは省く。 上野精養軒より不忍池を望む。 ・・・という感じなのですよ。街なかを歩いていて感じるこの既視感はなんだろ~と思っていたのですが、この写真を撮ったカフェから外を眺めてはっとしました。 写真に写っているのは「ホアンキエム湖」といってハノイ観光の拠点となり、人々の憩いの場所でもあります。真ん中の緑がこんもりしたところにお堂があって、不忍池を彷彿とさせます。 写真はそのお堂。「玉山祠」 ところで1000NAM THANG LONGという文字が見えますか? 日本では平城遷都1300年祭で盛り上がっていますが、奇しくもここハノイも今年で建都1000年を迎え、10月の頭から色々と大掛かりなイベントがあるそうです。 THANG LONGというのはハノイの古い名前で漢字で「昇龍」と書くそうです。昔はベトナムも漢字圏でしたが今はまったく漢字は使わないとのことです。 社会主義国らしく、いかにもな看板が街なかにありますが、こんな風な1000年記念の看板も多く見かけられます。写真の人物は、ハノイ(旧タンロン)に都を定めたベトナム初長期王朝を築いた(でいいのかな)リータイトーさん。大きな銅像がたっている公園もあります。 町の様子に戻ります。ホアンキエム湖の北側には旧市街が広がっているのですが、コレが凄い。仏具屋通り・洋裁小物通り・梱包材通り・おもちゃや通り・文房具通り・・・と色々な品物を売る通りが入り組んでいて、まるで迷路のようです。その中にまるでお風呂にある椅子と低い小さなプラスチック製のテーブルがあるお食事処も混ざっていて(歩道にはみ出している!)、食材がバーッと並んでいて、なんだかその光景はこれ又、アメ横とか御徒町周辺とかそんな場所を彷彿とさせるのです。 旧市街はこんな感じ。 バイクがどこにでも入っていくよ。 ほとんどがホンダとかヤマハとか日本のメーカーのもの。全体的に250CCぐらいありそうな割と大きなバイクを女の子も乗り回している。5人乗りまで見た!みんな運転が上手だ~。 空港まで迎えに来てくれた現地旅行社の人に色々話を聞いてみたのだけれど、ベトナムでは車もバイクも免許は18歳かららしい。そ・し・てびっくりなのは飲酒運転もOKとか。「飲みながらはしってますヨ~」とな!! でもコレだけバイクが入り乱れている中で事故っているところは見たことない。アルコール耐性が高いのだろうか? どこ行ってもバイクの洪水(車も増えているらしい)ホーチミンはもっと凄いのか? この写真なんかまだ空いているほう。先の旅行社の人は「渡るの大変デス、気をつけて」と言われたけれど、割とすんなり渡っていた私たち。確かに交通量は凄いけれど割とみんな歩行者に気をつけていてくれる。 不思議なことに着いた当日から外国にいる感じではなくとってもくつろいだ気分に。 (騒音の中にもかかわらず) ところで写真に写っている建物は水上人形劇の専用劇場。かなりの人気でチケットが取りづらいらしいので、迷うことなく私たちはホテルでチケットを取ってもらいました。時間になると観光バスが何台も横付けされます。(というか観光ルートに組み込めるようなものがあんまり無い、ともいえる) 劇場に入って待合室にいたら、なんか聞き覚えのある音楽が聞こえてきたのでフッとみたら「大脱走」のビデオが上映されていました。ちょうど主人公がボールとグローブ片手に独房から出されたところ。(しかし何故にこの場でこの映画?)ベトナムといえば戦争、アメリカというイメージだったけれど時が止まっていたのはこっちの頭だったな~。日本も似たようなものか。分かっているはずなのに一度染み付いたイメージみたいなものは行ってみないと払拭されないということは本当に多いと思います。この情報過多な時代においても。もう一つのイメージ「アオザイ」はホテルやレストラン、航空会社の職員しか見かけないです。刻々と変化しています。 で、人形劇なんだけれど、「水上上文楽、動きはひょっこりひょうたん島」といった感じ。全編ベトナム語だけれどもホアンキエム湖にまつわる伝説や農民の生活などなんとなく見ていれば分かるものが多い。田植えする姿とかかわいくて、私にとってはあっという間の1時間だったけれど、結構退屈そうに見ていた人も多くて、コレは見る人を選ぶのかも。 私は楽しかったなー。 ホテル~。 今回はがつーんとハノイNo.1を選んでみました。 ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ 歴史のある、コロニアル様式の重厚感溢れる建物です。写真は旧館ヒストリカルウイングのエントランスの 吹き抜け。 フランス統治時代の名残はこのような建物にしか今は感じられないです。中華風もフランス風もいいところだけ取り込んで今の「ベトナム」になっているように感じました。 ヒストリカルウイングのロビー。 行きかう女性従業員のアオザイは大人っぽい紫色とか、カシュクール風の上着を羽織っているのとかあるのですが、白いアオザイと帽子の組み合わせがかわいい。(帽子といっても例えるとエコクラフトに使う紙バンドのようなものを頭にグルグル巻いている感じで、前から見るとつばのある帽子に見えるもの) ベトナムの人は男女とも割りと小さめなのですが、そんな人が白いアオザイを着て「私少し日本語しゃべれます」なんてにっこりしたところは、ぎゃー!ちょっとすっごくかわいいんですけれど!ついでに私もアオザイ着てみたいよ!なんて思いました。 今回は着る機会が無かったのですが、よくよく観察してみると失礼ながら皆さん凄くナイスバディというわけではないみたいですね。皆さん骨格が華奢です。アオザイはそういうものもカバーできるように設計されているみたいですね。腰の位置が凄く高く見えるようになっているので私の貧弱な腰周りでもOKみたいです。胸は何かを詰めておけばよろしいかな、と。 それにしてもなんともエレガントな民族衣装です。 街のおばちゃんたちの中に、パジャマ状の服を着ている人が見られますがあれはアオザイの最終進化系なのかな、と今になって思います。下のパンツはそのままで、上着がすそが短くゆったりとして、まるでパジャマのように見えるのです。確かに機能的ではありますね。 ホテルの建物だけ見るとおふらんすの街角。でもその前はたくさんのバイクが激走。道の反対側には政府の迎賓館のようなきれいな建物が建っているのだけど、隣接する歩道が夕方になるとバトミントンコートに。どんなところでも人々が生き生きと楽しそうでありました。とってもいい感じです。 私たちの泊まった部屋。 はじめは新館の部屋を選択。新館は「うーん、きれいだけどよくある高級なヨーロッパのホテルだな」と思ったのだけれど、ロビーに着いたら「アップグレード(なのか?)」といわれ、中庭の連絡通路を通って旧館へ。 わー趣がある!ちょい狭だけれど天井が高いから凄く居心地が良かったです。鎧戸、緩やかに回る天井のファン・・・けだるい東南アジアの昼下がりって趣の写真なんですが、実際は通りに面して外はバイクの轟音が。でも二重サッシのおかげで窓が閉まっていれば外の音もほとんど聞こえず快適でした。 ベッドメイクは一日に2度。夕刻にはマカロンやチョコなどのプチデザートのサービスなんかも。 東京ではずっと不眠気味だったのですがこのホテルで睡眠不足解消。毎日10時間ぐらい爆睡してました。ベッドがきもちいー。 バスルームもコンパクトながら快適! アメニティはロクシタンのバーベナシリーズでした。バッチャン焼きの壷にバスソルトが入っていたりして優雅な気分に。 バトラーサービスと専用ラウンジが使える新館の部屋もあるみたいだけれどまずはこっちの旧館ヒストリカルウイングの部屋がおすすめです。趣あります。 ホテルの中庭。 温室みたいなところはアフタヌーンティーが出来たり(チョコレートビュッフェという大変すばらしいものが!)、夜はバーだったり。 奥には小さいけれどプールもあります。 レストランもいくつかあるし、このホテル内でリゾートが完結してしまいそうですが、色々とお安いので、ハノイに来てこのホテルに泊まるのが目的、とそれもありだな、と思います。 常に目を配られている感じなのも心地よいです。 最後にベトナムうまいもの。 その壱、フォー。現地の人はファーって発音してる。 ゴルフ場で叫んでいるのではないですよ。 フォーはもともとハノイが発祥の地らしいです。ホテルでも朝食のビュッフェで毎日食べていました。私は今までベトナム料理は食べたことなく、最初は朝から麺類か~と思ったのですがコレは良いですね~さっぱりしてて。暑い日でも食欲が出ます。 コレは街なかのカフェのもの。 ブンチャー。 コレもハノイを含む北部名物。ベトナム風つけ麺といったところ。たれはちょっと甘めヌクマム(しょっつるとかナンプラーみたいな魚醤系?)ベース。ブンという米麺を香草や炭火焼肉団子みたいなものと食べます。写真のは上のフォーと同じ店のもの。 屋上のオープンテラスで風に吹かれながらビールとともに。サイコー! ・・・と私は叫んだのですが、香草がかなり癖があるので人によってはまったく受け付けないでしょうね。私はパクチー(国によってシャンツァイとかコリアンダーとかいわれるもの)にごま油と塩だけかけてモリモリ食べることが出来るのでああいった香りも大丈夫なのですが。(それも2年前ぐらいから突然好きになった)あとは揚げ春巻きとか青パパイヤの和え物とかおいしいものがたくさん合ったのですが食べるのに専念してあまり写真は撮っていないです。飲み物もベトナム風フルーツシェイクといったシントーとか、ベトナムうまし。次に行くときは屋台ものとか食べてみたいです。今回は、旅行会社の人に「慣れていないから食べるのやめておいた方がイイデス」といわれて「やっぱりちょっとやばいかな~」なんて従ってしまったのですが。 あー、書ききれない・・・。とりあえずこんなところで。 あと、ベトナムは四毛作(!?) ホアンキエム湖周辺、水辺にもかかわらず、蚊とかいない。 英語があんまり通じない感じ. 「日本」はベトナム語で「ニャッ(ト)」と発音する。
by yamanenokoya
| 2010-08-23 05:01
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